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余白のあるものづくり


AFRICL(アフリクル)は、 伝統的な手仕事の担い手さんと使い手さん、それぞれに対して 使い手さんにとっては、 自分の「すき」に刺さる、ときめきの一点と 永く寄り添って生きていけたら その暮らしはとってもしあわせなんじゃないか? 担い手さんにとっても、 海の向こうへ渡った自分の手仕事を 遠くで愛してくれる人がいる そして永く愛し続けてくれている そんな便りが届いたら 最高の賛美になるんじゃないか? そんなことを考えて、 "一生モノのものづくり"をPhilosophyに掲げてものづくりを行っています。 今日は"一生モノ"になり得るものであるために、AFRICLが大切にしていること、をお話ささせていただきます。

バティックの製造風景。生地に型で蝋をつけている職人さんの手元。

 

  1. 大切にしているキーワード

  2. サイズ

  3. 用途

 

1.大切にしているキーワード

お迎えくださった方の暮らしに永く寄り添えるもの、であるために、大切にしているキーワードは「余白」 手軽に購入できるセミオーダーのスーツや 豊富なサイズ展開の洋服たちがどんどん登場し 日用品でも"シンデレラフィット"という言葉が話題になったり そんな世の中に逆行しているようで、ときどき不安にもなりますが、 AFRICLでは 今の自分にぴったり、ということは、体型や暮らしが変わったら、心地好く纏えなくなってしまうということなのでは? この用途にぴったり、ということは、暮らしが変わってその用途が不要になったら、使わないものになってしまうのでは? そんなことを心配して、 人の暮らしや体型は変化していくもの、ということを前提に、変化が訪れても、それぞれのときの自分や暮らしに心地好く馴染むことをめざして、「余白」のあるものづくりを心掛けています。



 
2. サイズ

「余白」のあるものづくり、とはなんのか? 具体的には、AFRICLでは、 サイズの余白 と 用途の余白 を意識しています。 サイズの余白は主にお服において。 AFRICLのお服は、ユニセックスでフリーサイズ。 1サイズのみのお作りです。 ですが、150cmほどの方から180cm以上の方まで、細身の方でもふくよかな方でも、それぞれの体型に馴染むように企画を行っています。 大人になって、身長が大きく伸びる方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、健康を心掛けるようになって体型が絞られたり、おいしいものをたくさん食べてふくよかになられたり、女性の方は妊娠・出産でも大きく体型が変わります。 そんな体型の変化があっても、とっておきの一着を纏い続けられるように… 願いを込めて企画をしています。

おめかしハーフパンツの着用写真。男性(177cm)と女性(163cm)が着用しているお服は同じフリーサイズのもの。
おめかしハーフパンツ(フリーサイズ) モデル身長 左から163cm、177cm

きっかけは、私 沖田の母のクローゼットから。 お洋服が大好きな母は若い頃から上等で素敵なお洋服を大切に着ていました。 3人の妊娠出産を経て体型が変わり、若い頃のお洋服たちを着られなくなっても、とっておきの子達を後生大事にクローゼットにとっておいていました。 私や姉も、母の好みに共通する部分も多く、大人になると母のお洋服たちを争うように「私も着たい!」「これもかわいい!」と着させてもらうようになり、クローゼットに眠っていた子達は再び日の目を浴びるようになりました。 それを喜びつつも「私も着たい」と度々こぼしていた母。 こんなに大事にしていた子達を、自分で着続けられたら母もお洋服たちもしあわせだろうにな 好みが変わったわけでもなく、変わらず「すき」で、お洋服も綺麗なのに、着られなくなってしまうなんてもったいないな 母のおさがりを着るようになった大学生の頃から、私のなかに募っていた想いから 「せっかく職人さん手染めの生地でお服をつくらせていただくなら、「すき」が続いている限り、纏い続けられるものをお届けしたい」 と、AFRICLのお服をお作りするにあたり、体型が変わっても纏い続けられる物を…と「サイズの余白」をもたせた企画に至りました。

おさがりのお洋服たち。左上から時計回りに絨毯みたいな柄が素敵なロングスカート、雪柄のざっくりにっと、ペイズリー柄ワンピース、ウールの膝丈台形スカート(グレー)、ウールの膝丈タイトスカート
母からのおさがり(一部、父・伯母からのおさがりも…)

そこから「サイズの余白」は広がり、はんぶんこのシャツをはじめ、様々な体型にそれぞれなじむが故、ご家族やパートナーとAFRICLのお服を共有してくださる方々がとても多くなっています。 「一生モノ」をかたちにするために始まった「サイズの余白」が、共有いただくことによって"今"お使いいただいている暮らしの中での活躍の機会が増えていることも、とても嬉しく思います。


 
3. 用途

続いては「用途の余白」のお話 こちらは、実はほぼすべてのお品で心掛けています。 例えば「ずっとずっとのロングシャツ」 前を閉じればワンピースのように さらりと羽織れば、春先や秋口にちょうどいいアウターとしても ワンピースのように纏う時にも そのままばふりとかぶっても 共布のループは、ウエストマークにも、首まわりに結んでボウタイのようにも 1枚で纏っても サイドがちょこっと上がった裾からボトムスを覗かせてみても さまざまな楽しみ方をしていただけるお服になっています。


ずっとずっとのロングシャツの着用写真。左:ループをウエストマークにして着用。右:前を開けて羽織として着用。


もう一つは、お服以外のお品から。 例えば「自分でつくるファブリックボード」 こちらは、段ボールの台紙とバティックがセットになったご自身でファブリックボードをおつくりいただけるキットですが そのまま壁に飾っても 段ボールにピンを指してお気に入りのポストカードや写真を飾っても 一輪挿しの下に置いてみたり 小物を置くトレイにしてみたり 様々に、美しくお使いいただけます。


自分でつくるファブリックボード(左:お気に入りのショップカードを貼るボードとして、右:一輪挿しの下に敷いて)


色々とお使いいただけるが故、POPUPで出展させていただいている時など、お客さまから「これは何?」とご質問いただくことも多々多々あるAFRICLのお品たち。 商売、ということを考えると 用途がぱっと見てわからない、なんてよろしくないのかもしれませんが なんだか素敵ね どうやって使うのかしら?どう使おうかしら? そんなことを考えながらお迎えいただけたら、とっても嬉しいことです。 そして、写真立てとして販売されているもののように、スタンドもなければ写真がぴったり入るサイズでもない 小物入れのような縁もない それでも写真を飾る場所として、小物をちょこっと置く場所として、心地好く使える物は、お迎えくださった方の暮らしが少しずつ変わっていっても、きっと変わった先の暮らしにも馴染むと信じて「余白」をもたせています。 ときには、お客さまから「こう使おうかな」とお声をいただき、それは思いつかなかった!けれども本当だ!その用途にも馴染みますね、ということも。 今日ご紹介したのは、お品のほんの一部ですが、 AFRICLのお品を眺める時には、この子にはどんな余白があるのかしら?なんて考える時間もお楽しみいただけたら嬉しい限りです。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 AFRICL 沖田紘子

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